こんばんは。緊急事態がもうすぐ解除されますね。
気づいたらあっという間に3月も下旬。そして新年度・・・。本当に早いです。
さて先日、音楽大学についての質問が出たので、今回はそれについて取り上げてみます。
音大では、楽器を弾くことだけを習うと思われがちで、なかなか知られていない世界なのかなと思います。
弾くのは基本的には、週1回の先生との1対1のレッスンだけです(専攻実技レッスン)。今私たちがやってるようなピアノ教室のレッスンと同じです。
(クラス30人くらいで、それぞれピアノ1台ずつあって、それを一緒に弾いて習うピアノの講義があるのかと思ってた方がいました・・・。あったらすごい授業です(^_^;))
その他に、音楽史、音楽理論、ソルフェージュ(ピアノの音を聴いて書きとったり、歌ったりします)、他の楽器と合わせるための伴奏法、室内楽(アンサンブル)、合唱…等の授業があります。理論系の授業は講義形式、実技系は少人数で行います。
学校にもよると思いますが、選択で、即興演奏、初見、第2楽器、教職等も取ることが出来ます。
もちろん音楽だけではなく、一般教養もあります。語学では英語と第2言語もあります。一般の大学よりは内容はかなり「・・・」ですが、一応授業はあります。それでも音楽と関連付けた授業が多いです。
体育もやります。音楽家にとって大切な指に負担のない授業でした(ボールはゴムボールだったり)。
定期試験もあります。講義系は発表、レポートかテスト(これは一般大学と同じだと思います)。
実技系は先生の前での演奏が主です。合唱はホールでの演奏会に出演します。
専攻実技は、年1回か2回、10人くらいの先生たちの前で課題曲を10分くらい演奏します。卒業試験では15分~30分(学校によります)のホールでの演奏です。これは一般公開されます。発表会を思い浮かべてもらえばいいかと思います。見知らぬ人がたくさん聞きに来るので、滅茶苦茶緊張します。1発勝負ですし。(卒業後に知りましたが、各学校を周る卒業試験マニア?みたいな人が混ざってるらしいです。毎年楽しみにしてる近所の人が来たりもしてるようです)
だいたいの生活サイクルは、授業を受けて、帰ったらひたすら練習です。この繰り返しなので、常に音楽漬けにはなります。(中にはファミレスでバイトしてた友人もいましたが、どこにそんな時間があるんだと常々思ってました(^_^;))
実技試験の課題は、だいたい2か月半前くらいに発表になるので、これが出たら、常にその練習に追われてました。授業期間は1年のうち8ヶ月くらいで、年2回試験があると5ヶ月はその課題練習に追われてました・・・。
入試は、実技試験(課題を弾きます)、楽典(音楽理論)、ソルフェージュ、一般教養がどの学校も主だと思います。
ピアノだけやってればいいわけではないので、目指そうと決めたら、早めにそれなりの準備をされることをオススメします。楽典は詰め込み勉強でも、ある程度なんとかなる場合もあるかもしれませんが、特にソルフェージュは耳が育ってないと出来ないです。
いつから音楽の道を考えましたかと、質問があったことがあります。
私は音楽高校から行きましたが、考え始めたのは中学生になる頃だったような気がします。その前(小4くらい~)からソルフェージュと楽典はやっていたので、それがよかったと思ってます。すごく出来てたわけではありませんが、受験のために中学からやった子たちに比べたら、困らなかったと思います。
結構長くなってしまいましたが、いかがでしょうか?これでも簡潔にしたのですが(笑)、詳しく知りたいときは、いつでもお尋ねください。興味をもっていただけることは嬉しいので、お話出来る範囲でお答えします。
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